疲れたときに思いっきり泣きたいときはないだろうか。
涙を流すとストレス解消になる。
いい話を読み、涙を流すとそれだけで心がスッと晴れるのである。
泣ける小説を読むことは泣けるアニメや漫画、ドラマとは違った感動がある。
考えてみてほしい。
映像ではなく、文字によって感情が揺さぶられるのを。
文字によって自分で情景を想像して自分の世界に浸れる。
そこに小説の良さがある。
サブスクやyoutubeによって、手軽に映像を見ることができるようになった。
そんな中でも小説にしか享受できない感動があるのだ。
今回はそんな読んで涙が止まらなくなった作品、それでいてスッキリする作品を3つ紹介したい。
本を読んで、泣け!
神様のカルテ/夏川草介
医者は医者であって、人間なのだ。
医師の話をしているのではない。人間の話をしているのだ。
というのは、主人公のことば。
助からないとわかっている人を、どこにも治療を断れる人を受け入れる。
人として寄り添う。
それがどれだけ救いになるかを感じる作品。
ひねくれもので、それでいて人に好かれる主人公
病人を引き寄せてしまう体質も最初は笑い話だったが、この医者に救われたいと感じるようになる。
そこに集まる変人たち。
何も描けない芸術家、物知り学生、定時に帰り連絡のとれない医者、狸と狐のような上司
でも、みんな優しくて必死にいろんなものと戦って、時には優しい嘘をついて
とてもやさしい物語。
神様のカルテは2022年現在、全部で5冊出ています。
どの作品も優しく、泣ける作品だ。
ぜひ4冊とも読んでほしい。
君の膵臓を食べたい/住野よる
なにごともない日常、青春。
そんな中で彼女の病気だけが日常のとげのように感じる。
よくいるひねくれた性格の男性主人公と明るい女子同級生のやりとり。
べつに恋愛をしているのではない。
ただ、日常を日常として楽しんでいる。
そんな日常が大切なんだと思い知らされる。
そんな作品。
面白おかしく日々が過ぎる中で、いつかは終わってしまう。
いつか終わってしまう日常を楽しんでいる中、予期しない終わり方をする。
その終わり方がとても心を締め付ける。
その日常が終わった後も続く日常をさびしくもやさしく描いている。
そんな作品。
祈りのカルテ/知念実希人
医療小説界のミステリー作家知念実希人さんの作品
そのなかでも祈りのカルテは不思議な患者の入院理由を研修医が解いてゆく。
その中でも最後にでてくる患者の話がオススメ
スキャンダルの多い人気女優
その批判にさらされている彼女の本当の想いとは
研修医だからこその視点やミステリーの優しい理由に思わず涙がこぼれる。
引き込まれる謎をいくつも解いていく知念さんの作品はただでさえ面白い。
そして、しっかりと泣き所を持ってくるのである。
短編集に近いので、お試しで読んでみてもいいかも
いかがだっただろうか。
オススメは医療関係が多いような。。。
やはり病気や生死にかかわる物語というのは人の本心が見える。
本心を想像しながらつらい気持ちに共感することが涙を誘うのだと思う。
しっかり泣いてストレス発散しよう!
よろしければ応援お願いします。
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